2012年3月10日 星期六

谷川俊太郎&宮澤賢治的詩




そのこ  谷川俊太郎


 


そのこはとおくにいる


そのこはぼくのともだちじゃない


でもぼくはしっている


ぼくがともだちとあそんでいるとき


そのこがひとりではたらいているのを


 


ぼくががっこうできょうかしょをよんでいるとき


そのこはしゃがんでじめんをみつめている


ぼくがおふろからでてふとんにもぐりこむとき


そのこはゆかにごろんとよこになる


ぼくのうえにもそのこのうえにもおなじそら


 


ぼくはこどもだからはたらかなくていい


おかねはおとながかせいでくれる


そのおかねでぼくはげーむをかう


そのこはこどもなのにおかねをかせいでいる


そのおかねでおとなはたべものをかう


 


ちきゅうのうえにはりめぐらされた


おかねのくものすにとらえられて


ちょうちょのようにそのこはもがいている


そのこのみらいのためになにができるか


だれかぼくにおしえてほしい


 


那個小孩在很遠的地方


那個小孩不是我的朋友


 


不過,我知道        


當我和朋友一起玩耍的時候 


那個小孩一個人在做工    


 


當我在學校讀著課本的時候   


那個小孩蹲在地上盯著地面看


 


當我從浴室洗好澡鑽進棉被裡的時候   


那個小孩就只是在地上隨便地躺下來


 


我的頭頂上,那個小孩的頭頂上,都是同一個天空       


 


我是小孩所以我不做工也沒關係    


大人會賺錢給我     


我就用那個錢買遊樂器   


 


那個小孩是小孩卻在做工賺錢


大人就用那個錢買食物   


 


被地球上面佈滿了錢的蜘蛛網抓住的    


那個小孩


像蝴蝶一樣地在掙扎


 


能夠為那個小孩的未來做什麼


真希望有誰可以告訴我 




 


生きる   谷川俊太郎


 


生きているということ


いま生きているということ


それはのどがかわくということ


木漏れ日がまぶしいということ


ふっと或るメロディを思い出すということ


くしゃみをすること


あなたと手をつなぐこと


 


 


 


生きているということ


いま生きているということ


それはミニスカート


それはプラネタリウム


それはヨハン・シュトラウス


それはピカソ


それはアルプス


すべての美しいものに出会うということ


そして


かくされた悪を注意深くこばむこと


 


 


生きているということ


いま生きているということ


泣けるということ


笑えるということ


怒れるということ


自由ということ


 


 


生きているということ


いま生きているということ


いま遠くで犬が吠えるということ


いま地球が廻っているということ


いまどこかで産声があがるということ


いまどこかで兵士が傷つくということ


いまぶらんこがゆれているということ


いまいまがすぎてゆくこと


 


 


生きているということ


いま生きてるということ


鳥ははばたくということ


海はとどろくということ


かたつむりははうということ


 


人は愛するということ


 


あなたの手のぬくみ


 



活著,


此刻,活著代表


感到口渴,


因枝葉間灑落的陽光而感昡暈,


意外記得某個曲調, 打噴嚏, 與你攜手。



活著,


此刻,活著代表


迷你裙、 天象儀、 牛仔褲、 畢卡索、 阿爾卑斯,


遇見各種美好事物,


以及


謹慎地拒絕潛藏之惡。



活著,


此刻,活著代表


能夠哭泣、


能夠歡笑、


能夠憤怒、


能夠自由。



活著,


此刻,活著代表


此刻遠方有狗在吠,


此刻地球正在運轉,


此刻某地嬰孩初次哭泣,


此刻某地士兵負傷,


此刻鞦韆在搖盪,


此刻此刻在流逝。



活著,


此刻,活著代表


鳥兒振翅,


大海洶湧,


蝸牛前行,


人們相愛,



你雙手的溫度,


即是生命。





 


いのちということ


守らずにはいられない  谷川俊太郎



 


 


おまえをみつめていると


私は男らしさをとりもどす


 


おまえの手はひびがきれ


おまえのくちびるのわきには


小さなしわがきざまれている


 


おまえの心は日の重みに


少しゆがんでいるかもしれない


 


けれどおまえを みつめていると


私はやさしさをとりもどす


一日の新鮮さをとりもどす


 


おまえをみつめていると


おまえを守らずにいられない


 


あらゆる暴力から


あらゆる不幸からおまえを守り


こんなにも女らしいおまえを


こんなにもゆたかなおまえを


 


私は愛さずにいられない


 


 




雨にも負けず


「雨ニモマケズ」



雨にも負けず


風にも負けず


雪にも夏の暑さにも負けぬ


夫なからだをもち


慾はなく


決して怒らず


いつも静かに笑っている



一日に玄米四合と


味噌と少しの野菜を食べ


あらゆることを


自分を勘定に入れずに


よく見聞きし分かり


そして忘れず



原の松の林の陰の


小さな萱ぶきの小屋にいて



東に病気の子供あれば


行って看病してやり



西に疲れた母あれば


行ってその稲の束を負い



南に死にそうな人あれば


行ってこわがらなくてもいいといい



北に喧嘩や訴訟があれば


つまらないからやめろといい



日照りの時は涙を流し


寒さの夏はおろおろ歩き


みんなにでくのぼーと呼ばれ


褒められもせず


苦にもされず


そういうものに


わたしは


なりたい



不要輸給雨


不要輸給風


也不要輸給冰雪和夏天的炙熱


保持健康的身體


沒有貪念


絕對不要生氣


總是沈靜的微笑



一日吃四合的糙米


一點味噌和青菜


不管遇到什麼事


先別加入己見


好好的看 聽 瞭解


而後謹記在心不要忘記



在原野松林的樹蔭中


有我棲身的小小的茅草屋



東邊若有生病的孩童


去照顧他的病



西方若有疲倦的母親


去幫他扛起稻桿



南邊如果有快去世的人


去告訴他:不要害怕



北方如果有吵架的人們


去跟他們說:別做這麼無聊的事情了!



旱災的時候擔心的流下眼淚


夏季卻寒流來襲 不安的來回踱步


大家說我像個傻子


不需要別人稱讚


也無須他人為我擔憂


我,


就想當這樣的人啊。


 



「朝のリレー」 谷川俊太郎


 


カムチャツカの若者が


きりんの夢を見ているとき


メキシコの娘は


朝もやの中でバスを待っている


 


ニューヨークの少女が


ほほえみながら寝がえりをうつとき


ローマの少年は


柱頭を染める朝陽にウインクする


 


この地球では


いつもどこかで朝がはじまっている


 


ぼくらは朝をリレーするのだ


経度から経度へと


そうしていわば交替で地球を守る


 


眠る前のひととき耳をすますと


どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる


それはあなたの送った朝を


誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ


 


俄羅斯的年輕人


夢裏遇見長頸鹿時


墨西哥的小女孩


在晨霧中等的公車


紐約的少女


在床上微笑轉身時


羅馬的少年對著朝陽眨眼


 


早晨總在地球的某處悄悄展開


我們傳遞著朝陽


從這個經度到那個經度


這麼説來大家是在輪流守護著地球


在入睡前的片刻豎起耳朵的話


就能聽見遠方傳來的鬧鐘鈴聲


那正是你送走的早晨


被哪個誰確實接走的證明


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